不貞行為の裁判について慰謝料の考慮要素等
1 一般的に、不貞行為の損害賠償請求では、相手方のみを被告とするケースが全体の80パーセントを占めています。ちなみに配偶者のみの請求は4パーセントという低さです。 これは、配偶者との関係では、①離婚訴訟で財産分与を含む形で解決されている、②今後、離婚調停、協議調停、離婚訴訟の駆け引きの中の因子となることが予定されているので、慰謝料のみの請求が少ないこと、③離婚を決断するまでには至らず懲罰的に相手方に訴訟を提起しているケースが多いからではないからと臨床的には思われる。 2 共同不法行為として、配偶者及び不貞相手に裁判を起こす場合の平均請求額は、638万円とのことであるが、感覚的には、やや高額な印象を受けるのであって、興信所代などが含まれてい…
婚姻関係破綻の故意過失
・婚姻関係の存在及び婚姻関係破綻についての相手方の故意過失 不倫の慰謝料請求をするに際して、「故意・過失」が要件になっていることを忘れている法律家と知らない依頼者は意外と多いと感じる。なんとなれば「不貞の慰謝料請求」という特別な訴訟類型があると考えて、不法行為の要件である「故意・過失」が抜け落ちているというわけである。同じことは離婚慰謝料にもいえる。離婚に至る経緯を詳細に述べるのだが、かかる経緯の中に当然に「故意・過失」が含まれるというわけではなく、釈明をなされるケースもある。 ところで、最高裁平成8年の影響により破綻後は、不法行為責任は負わないとされたので、不法行為における故意・過失にも当然、同判例の影響…
婚姻関係っていつ破綻する
不貞行為を理由とする慰謝料請求が認められるには、まず請求原因で不貞行為が存在することが必要で、かつ、それで足ります。しかし他方、最高裁平成8年3月26日判決は、欧米の不貞の慰謝料否定説の影響を受けて、不倫慰謝料が認められる範囲をしぼりこみました。具体的には、肉体関係当時、婚姻関係が破綻していた場合は、不倫慰謝料は発生しない、とされたのです。そこで、不倫をしたといわれている側は、当時破綻していたという抗弁を反論として主張することになります。 不貞訴訟では、婚姻関係の破綻、婚姻関係の破綻について過失なく破綻していると信じたという言い分が出されるのは、全体の半分にも上ります。 …
慰謝料支払い義務を負わない場合
不貞行為があった場合に、不貞行為の相手方が常に、慰謝料支払い義務を負うかというと、そうではありません。不貞行為の相手方が慰謝料支払い義務を負う理由は、婚姻共同生活の平和を害したことにあるため、不貞行為の時点ですでに婚姻共同生活の平和が存在しない場合、すなわち、婚姻関係がすでに破綻している場合には、特段の事情のない限り、慰謝料義務を負わないといわれている。 最高裁は、「配偶者ある者と肉体関係を持つことがその配偶者に対する不法行為となるのは、婚姻共同生活の平和の維持という権利又は法的に保護に値する利益を侵害する行為だから、婚姻関係がすでに破綻している場合には、特段の事情のない限り、不法行為責任を負わない」としています。
不貞行為と慰謝料
不貞相手とは、自由な意思に基づいて配偶者以外の者と性的関係を結ぶことをいいます。 不貞行為は、民法770条1項1号により、離婚原因とされています。また、不貞行為を行った配偶者に対しては、他方の配偶者から慰謝料請求をすることもできます。 さらに、他方の配偶者は、不貞行為の相手方に対しても、民法709条に基づき慰謝料の請求をすることができます。最高裁は、「夫婦の一方の配偶者と肉体関係を持った第三者は、故意又は過失がある限り、他方の配偶者の夫又は妻としての権利を侵害し、その行為は違法性を帯び、右他方の配偶者の被った精神的苦痛を慰謝すべき義務がある」とされて、不貞行為は、夫又は妻としての権利を侵害する行為とされています…
山尾志桜里議員の不倫相手、弁護士の倉持麟太郎政策顧問、脳梗塞の妻を捨て離婚へ。
週刊文春編集部の報道によると、平成29年9月に「週刊文春」が報じた山尾志桜里議員(43)の「W不倫疑惑」。お相手の倉持麟太郎弁護士(34)が妻と離婚することが分かった。山尾氏も夫と離婚協議中で、離婚協議を相談していた相手が倉持氏であると週刊女性に報道された。これでは、倉持氏が憲法の専門家であるか自体も怪しくなってきた。 10月下旬の衆院選で3度目の当選を果たした山尾氏は、倉持弁護士を政策顧問という公人して起用。そして憲法改正問題と共に「子育て支援、女性政策」に力を入れている。12月8日には、働く女性を支援するという団体の「ワーママ・オブ・ザ・イヤー」なるイベントでトークセッションを行なうという。 しかし、倉持氏の妻・A子さんの友人は「…
今井絵梨子さん、山尾志桜里さんの不倫、どう受け止める?
朝日新聞で、中川郁子農林水産政務官、宮崎謙介衆院議員、中川俊直経済産業政務官、元SPEED今井絵理子自民党参院議員、民進党幹事長候補だった山尾志桜里の不倫をとりあげています。(10月9日付)中川氏はキスを路上でしている程度、宮崎氏は実質的に不貞行為があり議員辞職、中川氏も不貞行為がなかったとはいいきれず離党し事実上政界引退、山尾志桜里氏も不貞行為の認定は実質的には避けられないが本人は不合理な弁解に終始し衆院選に立憲民主党などのリベラル系無所属として共産党の支援なども受ける。 朝日新聞がとりあげているものをみると、実質不貞行為をしているとはいえないのは中川氏、実質不貞行為をしているが離党も議員辞職もしていないのが今井絵理子氏、…
社会的ダメージのある男女問題
職場内で恋愛関係に陥る男女問題は増えています。特に長い時間を一緒に過ごすので、悩み事を相談しているうちに不貞行為を持つ方が相当数に上っている。今般も警察官同士の不倫で、警察署内で性交渉をしたことがニュースになりました。 不倫が増加している背景としては、スマホの普及により目立たないで連絡がとりやすくなり、発覚しにくい不倫が可能になっています。一方LINEのキャプチャーを残す文化もあり、証拠が残ってしまうケースもあるのです。また、タレントのベッキーさんや今井絵理子、山尾志桜里の不倫などで、不倫へのハードルが下がっていることも背景にあります。 不倫慰謝料問題で恐ろしいのは、債権者である妻などが会社に押しかけてくること…
示談交渉を自らやったことで請求が権利濫用になることも。
裁判所は、意外と訴訟提起の経緯もみているようです。 そして、示談交渉が社会通念上不相当の場合、権利濫用になる可能性を認めているものと思われます。 当事者間での示談交渉は、権利濫用となり無効となれば慰謝料も返さなければいけない可能性も否定できません。 この類型は下記の最高裁があるので、弁護士に依頼するのがはっきり良いといわれています。ご注意ください。 一 本件訴訟は,被上告人がその夫八代譲次と肉体関係を持った上告人に対し損害賠償を求め,上告人がこれを権利の濫用に当たるなどと主張して争うものである。原審の確定した事実関係の大要は,次のとおりである。 1被上告人と譲次とは昭和59年1月16…
解決事例:裁判官から請求棄却といわれたものの100万円を勝ち取った例
婚約破棄の慰謝料請求。 離婚や不貞行為の慰謝料請求と異なり、婚約破棄の慰謝料請求はやや低額にとどまる傾向があります。 いわゆる婚約することを前提に高額なプレゼントをあげていた事例 ・裁判官が冒頭、ゼロ和解するつもりはありませんか、と述べて、不法行為の成立や婚約不履行について認めないとの見立てをいきなりのべられてしまいました。 ・しかし、相手方は、いわゆる重婚的婚約をしていたとの主張、指輪をもらっている、旅行に度々同行している、こどもをつくるかなどの家族計画の話しをしているなどの事情が認められました。 ・しかし、旧態依然としている裁判所からすれば、 ・結納式の有無 ・結婚式に向けた準備の状況…
