浮気、不倫を繰り返す男性の特徴や別れさせる方法を解説
世の中には何度も不倫や浮気を繰り返す人がいるものです。
配偶者に不倫しやすい傾向がある場合、常日頃から「また誰かと浮気しているのではないか?」と心配になるでしょう。
不倫や浮気が発覚したら、できるだけ早く別れさせるべきです。夫婦関係が破綻してしまったら離婚のリスクも発生してしまいます。
今回は浮気や不倫を繰り返す男性の特徴や浮気相手と別れさせる方法を弁護士がお伝えしますので、夫の不倫問題にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
1.不倫しやすい男性の特徴7選
一般的に不倫しやすい男性には以下のような特徴があります。
1-1.恋愛体質、恋愛依存
いわゆる恋愛(依存)体質な人は浮気しやすい傾向があります。
家庭におさまらず、外の女性との新たな出会いや新鮮な恋愛を求めてしまう傾向があるため、子どもが生まれても家庭に落ち着かない方が少なくありません。
夫が恋愛体質だと、結婚前の恋愛時期は良くても、結婚後浮気問題に悩まされるリスクが高まります。
1-2.経済的に余裕がある、モテる職業
浮気にはお金がかかるものです。
単にお金を持っているだけではなく、医師や経営者、商社マンなど「モテる職業」の方にはさらにたくさんの女性がたくさん言い寄って来るでしょう。
自然と浮気や不倫の機会が増えて、繰り返してしまう傾向が強まります。
不貞をする男性などは、自己肯定感が強くて、女性にモテる、コミュニケーション能力が高い、金銭的余裕があるなど、一定の法則があるように思います。
1-3.家の外にいる時間が長い
仕事やプライベートで家の外にいる時間が長い方にも不倫しやすい傾向があります。
外ではさまざまな出会いがあるためです。
妻としても、夫が外でどういった行動をとっているか把握できません。
たとえば1年の大半を船や現地で過ごす船員は、現地妻がいるケースがよくあります。また、NHKのように、転勤が頻繁な場合、単身赴任先に、「現地妻」がいるようなケースもないわけではないように思います。
経営者で一年中飛び回っている人も、複数の女性と交際している可能性があります。
1-4.マメな性格
マメな性格の人は女性にモテるものです。
たとえばメールやLINE、電話などですぐに返事をしたり自分からマメに連絡を入れたりすると、相手の女性が好意を抱いてしまい、不倫関係に発展するケースが多々あります。
1-5.ロマンチスト
ロマンチストでいつまでも家庭に収まらないタイプの人も浮気しやすい傾向があります。
1-6.性欲が強い
性欲が強いと、妻一人では満足できない可能性があります。
また妻の妊娠中に性行為ができなくなり、浮気に走ってしまう男性も少なくありません。
妻の里帰り出産中に別の女性と不倫してしまう夫もいます。
1-7.単身赴任
単身赴任していると、妻の目が及びませんし、家にいてもすることがないのでどうしても外へと目が向きます。
さみしい思いを解消するためにも、近くにいる女性と不倫関係になってしまうケースが多々あります。
1-8.熱しやすく、冷めやすい性格
熱しやすく冷めやすい性格の人は、何度も浮気を繰り返し、さまざまな女性と次々に不倫関係となるので、妻は悩まされてしまいます。
ただ冷めやすいので「本気」になるケースは少数です。
1-9.職場不倫で、新人の女性に手を出すなど
不倫の場合、職場関係が多いのが特徴といえます。この場合、男性が、例えば33歳、女性が21歳といったように、新人の女性に照準を合わせて不貞行為を申し込んでいる例があります。女性の側も社会人経験が不足していることから、断ることができないなどの状況がある場合もあります。
2夫に不倫をやめさせる方法
夫の不倫をやめさせるには、以下のような対処方法をとりましょう。
2-1.不倫の証拠を確保する
まずは不倫の証拠を確保すべきです。
証拠がなかったら、夫に「不倫をやめてほしい」と言ってもしらばっくれられてしまうでしょう。
法律的な観点からすると、不倫の証拠としては「肉体関係を証明できるもの」が必要です。
法律上、不倫を「不貞」といいますが、不貞といえるためには「配偶者以外の人との肉体関係」が要件となるためです。
たとえば以下のようなものは直接的な不貞の証拠になります。
- 不倫相手と性行為をしているときの動画や写真
- 肉体関係を持っていることがわかるメールやLINEトークの履歴
- ホテルや旅館の領収証(ただし2人が宿泊したとわかるもの)
- 本人が不倫や認める自認書や録音データ
- 探偵の調査報告書
ただし肉体関係を直接証明できなくても、以下のようなものも多く集めれば間接的に不倫(不貞)を証明できる可能性があります。
- クレジットカードの利用明細書
- デートしているときの写真
- 性的関係があるとは直接わからないメールやLINEトークの履歴
- 電話の通話履歴
- 相手のスケジュール帳や日記
- 交通ICカードの利用履歴
まずはできるだけたくさんの証拠を集めましょう。
2-2.夫と話し合う
不倫関係をやめさせたい場合、夫と話し合う必要があります。
余裕のあるタイミングをみはからって声をかけ、不倫をやめるように言いましょう。
ただしこちらが感情的になったり怒ったりすると相手も感情的になり、話ができなくなってしまう可能性が高まります。
できるだけ冷静に対応し「このままでは夫婦を続けられなくなる可能性もあるので、どうしても不倫をやめてほしい」と言ってみてください。
2-3.夫婦カウンセリングを利用する
自分たちだけでは不倫問題を解決できない場合「夫婦カウンセリング」を利用する方法もあります。
夫婦カウンセリングとは、専門知識や経験をもったカウンセラーが夫婦の問題を聞いてアドバイスをしてくれるサービスです。
妻または夫からの単独相談もできますし、夫婦一緒にカウンセリングを受け付けてくれるカウンセラーもいます。
第三者が間に入るとお互い冷静になり、将来を見据えた対応をとりやすくなるでしょう。
ただ夫婦カウンセラーにはさまざまな人があり、サービスの質が一定ではありません。
臨床心理士の資格を持った人、民間資格を持った人、中には無資格の人もいます。
「合う合わない」の相性の問題もあるでしょう。
かかる料金もカウンセラーによってまちまちです。
夫の不倫を効果的にやめさせるには、自分たちに合ったカウンセラーを見つける必要があります。
2-4.「不倫相手へ慰謝料請求する」と言ってみる
中には「不倫をやめてほしい」と告げてもまったく反省しない人がいるものです。
そういったタイプの夫には、多少キツめに対応しなければ不倫をやめさせるのが難しいでしょう。
たとえば「別れないなら不倫相手へ慰謝料請求せざるを得ない」と告げてみてください。
不倫している男性は「不倫相手に迷惑をかけたくない」「トラブルは避けたい」と考えているものです。
特に不倫が「遊び」の場合「慰謝料請求トラブルが起こるくらいなら別れよう」と考えて、自ら不倫相手へ別れを告げるケースが多々あります。
2-5.「今度不倫したら離婚する」と約束する、離婚届を書かせる
不倫相手に対する慰謝料請求だけではなく、離婚を示唆するのも一つの方法となります。
浮気していても「家庭は壊したくない」と考える男性が多いからです。
「このまま不倫を続けるなら離婚せざるを得ない」と告げてみましょう。
焦って不倫相手と別れることを期待できます。
こちらの本気度を示すため、役所から離婚届の用紙をもらってきて署名押印させ、預かるのも有効です。「今度不倫したら、離婚届を提出する」と告げておくと、再度の不倫を予防しやすくなるでしょう。
2-6.不倫相手へ慰謝料請求する
不倫相手への慰謝料請求や離婚を示唆する方法によってもなかなか不倫相手と別れない場合には、実際に不倫相手へ慰謝料請求を行いましょう。
慰謝料請求をすると、不倫相手が夫へ「奥さんから慰謝料を請求された」と告げ、2人の間でトラブルが発生するケースが多々あります。
不倫が本気でなければ、夫がだんだん連絡をとらなくなって関係が終わる可能性が高いでしょう。
一度不倫相手に慰謝料請求をしておけば、夫も「今度不倫したらまた慰謝料トラブルが起こる」と考えるので、再度の不倫にも」及びにくくなる効果があります。
2-7.不倫相手に別れる約束をさせる
不倫相手に慰謝料請求をするときには「夫と別れる」約束をさせましょう。
具体的には慰謝料の取り決めをする際に「接触禁止条項」を盛り込んでください。接触禁止条項とは、「今後一切面会やメール、LINEその他の一切の方法で接触しない」と約束する条項です。
これを入れておけば、示談後に不倫相手が夫と連絡をとるおそれがなくなります。
単に約束するだけでは不安がある場合、約束を破ったときに備えて「違約金条項」を入れましょう。違約金とは、合意に反した行動を取ったときに払わねばならない損害賠償金の予定です。
金額については個別のケースよりますが、50万円~100万円程度が標準的です。
ただし相手の収入や資力が高い場合には、それより高額な違約金を定めておかないと予防効果がみられない可能性もあります。
なお接触禁止条項について、職場不倫などでどうしても一定程度関わらざるを得ないケースも考えられます。
その場合には「プライベートでは一切接触しない」と取り決めれば解決できます。
3,夫が本気になってしまった場合の対処方法
浮気が遊びや一時的なものであれば良いのですが、ときには本気になってしまう方もおられます。夫が浮気相手にのめり込んで本気で離婚を求めてきたり家出したりしてしまったら、夫婦関係の継続が難しくなってしまうでしょう。
どうしても関係を修復できないなら離婚を検討せざるを得なくなります。
または長期間別居して様子を見てもかまいません。別居中も相手に婚姻費用(生活費)を請求できるので、生活は維持できます。
4,夫の不倫トラブルは弁護士へ相談を
夫が浮気したときの対処方法は、夫婦の間に子どもがいるのか、子どもの年齢や夫と浮気相手の関係、お互いの考え方や相手への愛情が残っているかどうかなどによっても大きく異なってくるものです。
一人で判断するより弁護士のアドバイスを受けておくと安心ですし、精神的な負担も軽減されるでしょう。
名古屋駅ヒラソル法律事務所では不倫トラブルの解決サポートに力を入れておりますので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。