もし夫が三重県警の警部補でDVで不倫をしたら・・・。

「子供をどこにやったんだ。殺すぞ、死ね!」

 2019年大晦日午後6時半、三重県津市の住宅街に男の怒声が響き渡った。

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 30代後半のA子さんが振り返る。

「私がリビングでテレビを見ていたら、寝室に閉じこもっていた夫が出てきて、いきなり怒鳴り始めたんです」

 A子さんが「実家に預けている」と答えると、男は利き手の左手で胸ぐらを掴んで壁に押しつけて、両手で首を絞め上げた。

「体が宙に浮き、息もできないほど。逃げようとしたら、ニットのワンピースの襟元を引っ張られて破れてしまいました」(A子さん)

 何とか逃れたA子さんはトイレに駆け込み、110番通報した――。

 実はこの男、通報先の三重県警に勤務するB警部補だった。4人兄弟の次男のBは、高校卒業後に専門学校を経て三重県警に就職。

「初任地は津署で、いったん他の署へ異動しましたが、また津に戻った。現在は殺人や強盗、放火などの事件を扱う刑事一課に所属しています。寡黙なタイプで、職場の飲み会にもほとんど参加しません」(県警関係者)

 

―安藤弁護士のこの妻へのDV、女性巡査への不倫事件について、どのように受け止めていますか。犯人は、三重県警に勤務するB警部補です。三重県警は不倫に寛容で、DVにも寛容ではないかとする見解もありますが、いかがでしょうか。

 

 三重県はDVについての取り組みに多少の疑問はあります。三重県は男尊女卑があって妻の不倫に寛容ではなさそうです。

 

―今回の事件もそのような価値観が投影されていると受けてもよろしいのでしょうか。

 

 それはそうかもしれません。

 

―初任地は津警察署ということですが、強盗や殺人などの強行犯を扱う刑事一課に所属していた刑事が、不倫に走り家ではDVをするということはよくあることなのでしょうか。

 

 DVする人が不倫をするということはあると思います。

 

―女は酒を飲むな、同窓会に行くなと異様な束縛をしていましたが、自分はパチンコ三昧ということで、如何かなと思うところもありますが。

 

 この程度の束縛はDVならよくあることです。行動制限をかけるのが特色です。

 

―当該警察官は、DVや不倫なども「もみ消せる」と口癖のようにいっていましたが、紛争の当事者が警察官の場合は相談しても意味がないのでしょうか。

 

 必ずしもそうともいえませんが、三重県は狭いので特殊世界が形成されている可能性があります。ただし愛知県でいえば、警察官がそこまで特権を持っているとは思いません。

 

―DVなどがあっても警部補の夫が帰れといったら本当に生活安全課が帰ってしまった、あるいは消えてしまったと週刊文春では報じられていますが受け止めをお願いいたします。

 

 臨場する警察官が、警部補である当該警察官に気を使った可能性があると思いますね。

 

―上谷さくら氏は、三重県の実情には暗いと思いますが、上谷弁護士のコメントは妥当でしょうか。

 

 別件の三重県警のこういう対応は今始まったことではなく、男性の意見が通りやすいので、弁護士や三重県の実情、警察官の取扱いに馴れている弁護士に依頼するのが良いでしょう。

 

―当該警察官は、後輩女性、つまり20代半ばの三重県の女性巡査と不倫をしていたそうですが、警察官の不倫はよくあるのでしょうか。

 

 非常によくあります。まあ、狭い社会で、長時間、不規則な勤務形態で一緒にいるからと思われます。

 

―そういう視点からみると、コロナ不倫の橋本岳厚生労働副大臣と政務官との大臣室不倫と同じ構造といえるのでしょうか。

 

 そうだと思います。

 

―警察官の方は不倫をしてしまうと、どのようになるのでしょうか。

 

 監察が出てきて、懲戒処分や、退職強要、あるいは、自主降格を求められます。今回の当該警察官であれば自主的に警部補から巡査に3段階特別降格を自主的に受け入れるかなどですね。我々は監察官室との弁護活動もやっておりますので、不倫でお悩みのお巡りさんも医者の不養生ではいけませんので、対監察官対策も含めてアドバイスをすることもできます。

 

―基本は不倫やDVがばれたら退職になることが多いのでしょうか。

 

 出世の道は立たれると思います。ただ、全員辞めているわけではありませんが、圧力が強いので残りにくいという事情もあるかと思います。一例を挙げると、関西圏で風俗で働いていた、くらもち巡査(源氏名)も自主的に辞職しているなど、なかなか厳しい面があるように思われます。

 

―夫が警察官で、こどもを渡せ、殺すぞ、といわれたらどうしたらいいのですか。

 

 一人で悩まず児童相談所にも相談すると良いように思われます。DVの場合は、心理的虐待も伴っていることが多いですので、その辺り、三重の弁護士は頼りにならないと痛感しておりますので、お悩みの際は、名古屋市の離婚問題や不倫問題に本当に困っている方専門の名古屋駅ヒラソル法律事務所にご相談ください。

 

(回答者)

 

安藤一幹弁護士

 

青山学院大学を卒業後、慶應義塾大学大学院を卒業。司法修習生を経て、愛知県弁護士会。愛知県安城市在住で「自称」名誉安城市民。安城をこよなく愛する弁護士で、祖父は建設会社を一代で築いたエネルギーを受け継ぐ。財産分与、不貞などに取り組みつつ、高齢者の人権、金銭的な問題など、高齢者、同世代などに寄り添う弁護と悩みを笑いに変える法律相談にはファンも多い。

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